ミンサガリマスター 1周目を終えてのレビュー

2022年12月12日月曜日

ミンサガ

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ねんがんのロマンシング・サガ ミンストレルソング リマスターがついに発売されました!
ひとまずアルベルト編で1周クリアしたので、個人的な感想を書いていきたいと思います。
興味があるけど買おうかどうか迷っている、という方の参考になれば幸いです。
(Steam版でのレビューです。機種により多少差異があることをご了承ください)

PS2版と比較して

PS2版との違いについては公式サイトなどで紹介されていますが、実際にプレイしての感触をお伝えします。

倍速機能・移動の利便性アップ

これは超便利です。倍速の快適さを知ってしまうともうPS2版には戻れません。

マップ中の移動に関しては、特にニューロードやカクラム砂漠といった広大なマップで倍速の恩恵を実感できます。
タイラント道場へ通うのも、グレートピットに潜るのもびっくりするほど速くなりました。
聖杯のEP回復もかなり楽になりますね(ニッコリ)
ダンジョンや街の中では倍速だと制御しきれない場所もあるので切り替えながらになりますが、街ではパッと行く機能も追加されており、移動に関するストレスがかなり軽減されています。

イベントももちろん早送りできます。(一部のシーンを除く)
3倍速にして決定ボタンを押しっぱなしにしていると台詞がほぼカットされます。
PS2版ではトイレタイムとも揶揄されたオウルの昔話やウェイ=クビンのソコニナーもあっという間に終わります!
ただ、初めて見るイベントはできればスキップなしで見てほしいと思います。
演出や声優さんの演技も素晴らしいですし、主人公ごとに反応が少し違ったりしています。
バトルに負けて何度も同じイベントを見るのが面倒、というときはじゃんじゃん飛ばしましょう。

戦闘中も倍速にでき、中盤~終盤に全体攻撃でザコを一掃するだけのバトルや、武器を鍛えたり恩寵値(信仰値)を調整するために「フェ影打ち」(フェイント→影縫い→みね打ちのダメージ0連携)などを繰り返すときにかなり効率が上がります。

周回するのが前提のようなゲームなので、このように実プレイ時間を短縮できるのは非常にありがたい調整だと思います。

引き継ぎ

PS2版ではイベントクリア回数や一部イベントのフラグなど、ごくわずかな項目しか引き継ぐことしかできませんでしたが、リマスターではキャラクターのステータスなどを含め、ほとんどの項目を次の周回に引き継ぐことができるようになりました。いわゆるひとつの強くてニューゲームですね。

普通にラスボスを倒すだけなら引き継ぎなしでもいけますが、隠しボスを倒そうと思うとそれなりの準備が必要であり、引き継ぎできると効率がかなりよくなるでしょう。
(一部のイベントアイテムは引き継げませんが……)

なお、PS2版ではクリア回数に応じて敵のHPが3%ずつアップしていくという仕様があったと思いますので、リマスターでもそれが健在なら計画的に引き継がないと、10週くらいしたら真サルのHPが3万くらい増えちゃった! ということにもなりかねません。
(クリアしないで途中から引き継いだらカウントされるのかは未確認です)

新キャラ・新アイテム

PS2版から、シェリル、モニカ、フラーマ、マリーン、アルドラの5人がプレイアブルキャラとして追加されています。

まだモニカとフラーマしか使っていませんが、やはり新しいキャラクターがパーティーに加わると新鮮な気持ちで楽しむことができますね。
特にモニカは比較的早い段階で仲間にできますし、性能的にも使いやすいのでおすすめです。

新しいアイテムもいくつか追加されていますが、まだ手に入れていないため割愛させていただきます。
詳しい入手法などは専門の攻略サイトなどでご確認ください。

前作ではバグで入手できなかったクロスクレイモアなどや、あまりにも確率が低すぎた青の剣などが比較的簡単に手に入るようになっているらしいので、それらも実質的に新アイテムとして楽しめるのではないかと思いますw

追加高難易度ボス

こちらもまだ到達していませんので割愛しますが、これらに挑む条件は真サルを倒すことだと公式動画にて発表されているので、中々ハードルは高そうです。
やりこみ要素が増えるのは嬉しいですね。

一部のバグや仕様の修正・変更

大きなところで個人的にも確認できた点としては、通称セルバ盾(セルフ盾)が使えなくなっています。
盾を持っていればシールド防御が発動してセルフバーニングが継続する場合もありますが、以前ほどの確率ではなく、あくまで盾の回避性能やスキルに依存しているように思います。
盾が出なければ普通にセルフバーニングが発動し、消滅します。

自分では確認していない点ですが、お宝の地図のリサイクルもできなくなったと掲示板で見ました。
それでも、本作はトレジャーハンターという新クラスがあり、レベル3の地図から青の剣が出たというような話も聞きましたので、裏技に頼らずとも頑張れば最高クラスの財宝が発掘できるようです。
金策としては使えなくなったとしても、レアアイテムを狙うならむしろ楽になったのではないでしょうか。

また、竜人障壁と呼ばれるものも修正されたかは未確認なのですが、セルバ盾などと同様に、開発側が想定していない動作については修正されている可能性が高いように思われます。
それがなくても強敵に勝てるように調整してあるとは思いますので、正攻法で挑みましょう。

1周目を終えての感想

1周目からほぼ全てのイベントをこなしながらゆっくりやりましたが、勝手を知っている上に前述の変更や調整もあり、クリアタイムは20時間かからないくらいでした。
イベントをスキップして、途中で武器を鍛えたりしなければもっと早く終わったと思います。

大雑把に感想を述べると、「ミンサガおもしれえぇぇぇぇ!!!」の一言に尽きます。
個人的には人生で一番やりこんだRPGです。それだけやっているはずなのに、まだまだ楽しめます。
バレットさん(制作会社)によるリマスターが素晴らしいのはもちろんですが、練り込まれた世界観、伊藤賢治さんによる音楽、魅力的なキャラ、やりこむほどに味が出るシステムなど、原作の完成度が高かったことを再認識しました。

本作では、これでもかというくらい快適なプレイ感が追求されています。
先ほどお話しした倍速機能や引き継ぎなどがわかりやすい点ですが、それ以外にもあちこちに遊びやすさ、快適さを高めるための調整がされているように思います。

さらに、ヘビーユーザーだけでなく、初心者に向けた配慮にも抜かりがありません。
PS2版でもギユウ軍によるガイダンスが追加されるなど、SFC版とは比べものにならないくらいユーザーフレンドリーになっていましたが、リマスターではそれに輪をかけて親切になっています。
例えば、開始するとクリアするまで戻れないイベントでは警告が表示され、セーブで詰んでしまわないよう注意を促したりしますし、ゲーム中のヘルプもさらに充実しています。

そういった数々の調整や作り込みは、開発スタッフの方が公式動画で仰っていたように、「ミンサガというとても面白いゲームを多くのプレイヤーに遊んでもらいたい」という情熱に基づいたものなのでしょう。
原作愛に溢れるバレットのスタッフさんにプレイヤーの視点に立った開発をしてもらえたのは、作品にとっても、我々ファンにとっても非常に幸運なことだったと思います。

余計なことをせず、純粋にミンサガを遊びやすく、現代の環境に最適化しつつ、更なるやりこみ要素も盛り込んだ本作は、リマスターという枠を超えて大きく進化した真のミンサガと言っても過言ではないでしょう。

それなりに値が張ることを気にする声もありますが、個人的には5,830円以上の価値があると思います。(私はGMGで25$で買いましたが……)
気になっている方、いつかやりたいと思っていらっしゃる方は、セールが来たときにでもポチってみてはいかがでしょうか。
FFやドラクエの影に隠れがちなサガシリーズですが、ミンサガはRPGの面白さが詰め込まれた傑作です。
ぜひプレイしてみてください!


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ILLUSTRATION: TOMOMI KOBAYASHI
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