5周目は都会の盗賊・ジャミル編です。
根はいいやつながら生きていくためにコソ泥をしているという、ややアウトローな主人公です。
ジャミルの物語は世界一の大都会と言われるエスタミルを中心に展開します。
美しく整備された北エスタミルが光の面だとすれば、汚らしく犯罪者が闊歩しているような南エスタミルは影の面といったところでしょうか。
孤児として育ったジャミルはここで泥棒を働いて生計を立てています。
原作の制作総指揮をとった河津さんのお気に入りキャラはこのジャミルなんだとか。
普通に強いキャラでもあるので、パーティーに入れる方も多い印象です。
それではさっそく進めていきましょう。
※軽くネタバレしていくのでご注意ください。
誘拐事件発生~脱エスタミルまで
ジャミルとその相棒ダウドがどこかに忍び込み、盗みを働いている場面から始まります。
しかし、警備に見つかり、二人は大慌てで逃げることに。
身軽なジャミルがユーモアを交えながら逃走するムービーが流れます。
何とか逃げ延びた二人。
冒頭からダウドが何かと足を引っ張っている様子が描かれています。
幼なじみのファラに会いに行くと、戦利品の腕輪をほしがるのでくれてやります。
盗品を女に貢ぐとか最低ですね!
本当の目的はファラの母親に稼ぎの一部を渡すことのようです。
恐らく昔から世話になっていて、助け合っているということなのでしょう。
盗んだお金なんですけどね。
さて、何か儲け話はないかとPUBに赴いたジャミルは、やばい仕事を紹介されます。
この「ウハンジの秘密」が初期イベントとなり、これを解決することでエスタミル以外の地域に旅立つことが可能になります。
ネタを知っていればいきなり監禁場所(例の部屋)に押しかけて速攻でクリアすることも可能ですが、ジャミル編では特別な展開があるのでそれを見ていきます。
依頼を受けてからファラの家に戻ると、ファラが連れ去られたことが明らかになります。
借金のかたに奴隷商人に連れて行かれてしまったとのことですが、それって文句は言えないのでは……
母ちゃん、しっかりしとくれよ……
ファラを探して奴隷市場にやってきたジャミルですが、すでにいません。
助けを請われたので他の奴隷を逃がしてあげることにします。
続いて奴隷商人の家に殴り込み、ファラの行方を聞き出すジャミル。
うっかり口を滑らせる奴隷商人と戦闘になりますが、大して強くはありません。
力尽くで監禁場所を聞き出したものの、女以外は入れないとのこと。
女装を提案されたジャミルは本当に女装してしまいます。
ノリノリですね。
監禁場所の護衛にもバレずに通して貰えました。
べっぴんさん……?
例の部屋にはアイシャも捕まっています。
せっかくなので仲間にしておきましょう。
女装姿を笑われながらも、ファラを無事保護できました。
これは惚れますね。
このあと現れる首謀者への対応は、後のイベントへの影響もあるので、穏便に済ませるのがおすすめです。
ファラやPUBにいる依頼人と話し、イベントを完了させましょう。
ここから自由行動になるので、バーバラを仲間にするなどして行動範囲を広げていきます。
そうしてPUBから出ようとすると、ダウドが一緒に行きたくないと言い出します。エスタミルから出たくないそうです。
ここでの選択は後のイベントに大きな影響を与えますが、今回はダウドを最後まで使うと決めているので、強引に連れて行くことにします。
ジャミル編のパーティー構成
今回も主人公のジャミルと縁があるキャラでパーティーを組みます。
・相棒のダウド
・誘拐事件で助けたアイシャ
・フリー枠でダーク(一応クジャラート繋がり)
・フリー枠でマリーン
本当はファラも入れたいのですが、ジャミル編ではファラを仲間にできないため、泣く泣く別メンバーを選定しました。
ダークは後の周回に備え、アルドラルートでクリアするための加入です。
マリーンはリマスターで新規加入のキャラクターですね。
ネットではネタキャラが板についていますが、戦力としてはどうでしょうか。
使ってみた印象として、このパーティーは全体的に打たれ弱い感じがします。
攻撃力はまあまああるのですが、どのキャラもわりとすぐ倒れるのでボス戦は苦労することが多かったように思います。
後述しますが、サルーイン戦はかなり苦労しました……。
最終的にはこのようになりました。
ラストダンジョン突入前の状態です。
ジャミル
シティシーフで細剣が使えるジャミルは相変わらずの強キャラで、エスパーダ・ロペラで攻撃してもよし、炎のロッドで全体攻撃や補助に回ってもよしと、八面六臂の大活躍です。
初期BPがかなり高いので、炎のロッドを手に入れればまさに鬼に金棒。
即座に開幕火の鳥を使えるようになります。
ただ、そればかりしているとやはり体力が上がらず、かなり貧弱になってしまいましたw
クライミングLv1もできなさそう……
ちなみに、今回はタイラント道場でファイナルレター以外の細剣技を全て覚えてしまいました。
まあほとんど金のトロイメライばかり使ってたんですけどね……
ダウド
設定的にはジャミルの足を引っ張り、自分に自信の無いキャラ、ということのようですが、戦闘面では中々強いです。
LPが高く、初期BPが低いものの回復BPは高いというクローディアに似たタイプで、愛が上がりやすいので癒しの水の回復量も多く、役に立ちます。
クラスはリマスター版から新登場のごろつきで、南エスタミルの物乞いやごろつき(敵)が寄ってこないという嬉しい(?)スキル特性があります。
対応武器の曲刀はカットインや八つ裂きといった使い勝手の良い技に加え、全体攻撃のブレードロールや投射タイプのデミルーンが使えるなど便利な武器種ですが、最強の装備は入手が面倒で、それがないと決め手に欠ける印象です。
しかも便利な幻獣剣を取り忘れたので幻術も使えず、結局最後は高いLPを活かして壁役になってもらいました。
すまんな。
アイシャ
薬草摘みのアイシャは対応する武器がないため、今回は弓を任せることにしました。
藤娘は修理費がタダ同然なので、EPは気にせず使っていこうということで。
店売りの武器も強度を上げまくれば、ある程度はEP消費なしで使えますからね。
回復BPが高いので、高コストの技を多用できるのも強みです。
ただ、補強できない藤娘はクラスによる軽減がない状態でザップショットを使おうとするとEPが4も減ってしまうので、結局EP消費が0になるむささびシュートばかり使うことに……(貧乏性)
この子も体力が上がりにくく打たれ弱いのがネックですが、かわいいので大目に見ます。
マリーン
リマスター版で追加されたウコムのミニオンことマリーンです。
クラスも新登場の海神の使いですが、クラスを変更できない上にスキルをまとめて習得できないという特殊な仕様なので、やや使いにくさがあります。
打槍が使えるので、やはりウコムの鉾を持たせたくなりますが、初期BPが低いタイプのため、開幕で神雷を使えるようになるにはかなり育てないといけないのももったいない点です。
とはいえ回復BPが高いので、たとえ倒れてBPが無くなっても毎ターン双龍破などを使えるのは頼もしいですね。
戦闘中のボイスはマリーンらしさが良く出ているので、ファンの方はぜひ仲間にして聞いてみてくださいw
ダーク(アルドラ)
アルドラルートのダークです。
リマスターで本物のアルドラも実装されたのでややこしいですねw
ダークは器用さが上がるとアサシンのクラスレベルが、知力が上がるとウィザードのクラスレベルが上がっていくという特殊なキャラで、今回はアルドラ(ウィザード)ルートを選んだので最終的にはウィザードLv5になりました。
中盤までは火術と水術の両立ができなかったり、開幕で火の鳥が使えなかったりして真価を発揮できませんでしたが、終盤にはそれらを克服しつつ、リヴァイヴァや回復術でサポートする役目をしっかりと果たしてくれました。
自由行動~最終決戦まで
「ウハンジの秘密」を解決後、仲間と地図を集めるのはいつも通りです。
最終メンバーのマリーンは終盤まで仲間にできないため、それまでは打槍ポジションでディアナ様に頑張ってもらいました。
中盤になると「水竜の神殿」というクジャラートのイベントが発生しますが、ジャミル編ではウハンジとのやりとりに特別な展開があり、前金としてお金をもらうことができます。
余談ですが、南エスタミルのこんなところに鍛冶屋があるなんてリマスター版の5周目になって初めて気づきました。
ごろつきがいたりするので、あっちの方は行ったことがなかったんですよね……
いつものルーティンでイベントをこなしながら終盤までたどり着いたところで、煉獄に行かなければならないことを思い出しました。(アルドライベントのため)
もう「アイスソード」も「モンスターを増やせ!(植物)」も終わらせてしまった後で、冥府に行くには三柱陣を出しまくるしかなく、これでかなり時間をロスしてしまいました……
煉獄は煉獄で面倒くさく、3倍速でも長いなーと感じました。
やりこみ周では煉獄に5回来なければならないかもしれないので今から憂鬱です……
そうして最終決戦まで来ましたが、下記の状態でサルーインに挑んだところ、全然勝てませんでした。
防具を強化してもダメです。さすがにHPが低すぎますよね。
四天王召喚でも使わない限りワンチャンもなさそうだったので、ゴールドマイン道場を何周かして先ほどの状態まで鍛えました。
これでダメだったらHP500くらいまで鍛えて、タイタスグリーブを人数分(足防具固定のマリーン以外)集めようかと思っていましたが、何とかギリギリ勝てたので助かりました。
サルーインの機嫌が良ければ行けそうな感じはあったので、何回かしつこくトライして、ようやくです。
最後はダークネビュラや剣の雨の連発でパーティーが崩壊して、ダメ元でジャミルの変幻自在を連打したらかろうじて倒せた、という薄氷の勝利でした。
リヴァイヴァがなかったらまず無理でしたね……(いつものこと)
またまた余談ですが、ジャミル編のエンディングでは、南エスタミルのごろつきが子供を相手にサルーインごっこをしているほほえましい光景が描かれます。
彼らもジャミルやダウドと同じく、悪いことをしていても根っからの悪人ばかりではない、ということなのでしょうか。
ジャミル編を終えて
ジャミルは強キャラですし、まあサクッとクリアできるでしょ、くらいに考えていたのですが、とんだ大間違いでした。
リマスター版で一番キツかったです。
ジャミルの強さと言うよりは、おそらくパーティー構成に難があったのだと思われます。
それと、周回しすぎて敵のHPがかなり増えたことも影響しているかもしれません。
キャラクター的にはリアリストというか、良くも悪くも「人間ってそういうもんだよな」というような、ある種達観した考え方をしています。
人情家ながら正義漢ぶらないところが、好きな人には刺さるのではないかと思います。
私も久しぶりにジャミル編をプレイしましたが、今までよりも少し好きになりました。PS2版でプレイした当時から年齢を重ねたせいもあるのかもしれませんね。(遠い目)
サガシリーズの生みの親・河津さんのお気に入りのキャラということでもありますので、ぜひジャミル編もプレイしてみてください!
次はシフ編です!
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ILLUSTRATION: TOMOMI KOBAYASHI
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